設計室を開設して16年になりました。
これまで新築から改修まで50件近い住まいづくりに関わっています。私は、住宅の設計を進める上で、建て主さんの「住まいを建てる(改修)する動機」を大切にしています。設計打合せの最初はその「動機」を聞くことから始まります。
皆さんにとって住まいづくりのきっかけは何でしょうか。子どもの成長に合わせた住まいづくり、二世帯同居のための住まいづくり、最近では高齢になってから、第二の人生スタートのための住まいづくりなど様々です。 住まいづくりの動機を丁寧に伺い、設計を通してどのように住まうのか、一緒に考えるようにしています。当然家庭生活の中に深く入り込んでしまうこともあり、なかなか率直にお話できないこともありますが、こうした打合せはとても大切な事だと考えています。
もう一つ当然の事ですが、工事費、設計監理費用を含めた建設費を確認して設計を進めることも設計者としては大切な事だと思います。住宅雑誌など持参される場合には、お考えになっているイメージと予算に開きがないか、よく理解してもらう必要があります。
最近は、高齢社会を迎え、多くの方が「高齢になっても、障がいを持っても安心して生活できる環境」を願っています。その環境のひとつである「住まい」の問題は大きな比重をしめています。急な階段、使いづらい浴室、狭いトイレ、室内の段差など高齢になると今まで感じなかった事が大きな障がいになってきます。もちろん、趣味を生かしたスペースづくり等を望まれる方も増えています。
住宅こそ安心安全に生活できる場でありたいと思います。住まいづくりを通して、自分たちの生き方、暮らし、家族の成長を考えることができれば、設計者としてそんなお手伝いができればと考えています。
設計事務所として、住宅の他、高齢者・障がい者施設、医療施設、保育所、事務所などの設計監理を行っています。最近はマンションの維持管理に関わる相談もあります。
住む人、使う人の立場にたって、地域に根ざした建築活動を進めたいと考えています。